ゼミナールと卒業研究

lab-haizoku

 本学科には機械・電子工学とそれらの融合技術を扱う幅広い分野の研究室が12 あります。これらの研究室に10 名程度ずつ学生が配属され、各担当教員のもとで、その専門分野に関する基礎的事項の勉強から、応用的課題の解決を目指す実習に至るまで、少人数グループの中で主体的に行っていくのが「ゼミナール」です。それまでの教室での講義とは違い、直接教員や友人と議論し合いながら進めていきます。またこれに続くのが「卒業研究」です。ある課題を設定し、これに対する課題解決を1年間かけて計画的に進めていく、学生活の集大成とでもいうべき大きな仕事です。

  
  
lab-seminar


 ゼミナール1 とゼミナール2 は、卒業研究と並行して、配属された研究室で行われます。
 ゼミナール1 (4 年前期)では、卒業研究として設定した研究テーマに関して、社会的背景や要求を調査・分析し、また研究テーマに関連する文献を広く探して調査することにより、研究を行う意義や目的を理解します。さらに実験装置の製作や基礎的な実験、実験データの分析なども行い、研究を進めていく上で必要な様々な知識や技術を身につけます。加えてそれらをレポートにまとめて発表することで、プレゼンテーション能力も養っていきます。
 ゼミナール2 (4 年後期)も同じく卒業研究のテーマとして設定した課題に対し、これまでに習得した知識や技術を基にその解決策を提案し、またそれを実証するための実験検証等を計画的に行っていくことを目指します。ゼミナール1 と同様に随時、進捗状況を発表し、指導教員や研究室学生と議論を深めていきます。
seminar
ゼミナールでの基礎的実験の様子


  
  

lab-sotsuken


 卒業研究はこれまでの講義や実験・実習で学んだすべての知識と技術を総動員して自分の研究テーマに取り組む、4 年間の中での最大のプロジェクトです。先のゼミナールの説明でもあったように、設定した研究テーマについて、調査、分析、課題設定、解決策の提案、実験検証、データ分析、考察等を行っていき、これらを報告書にまとめます。これが卒業論文になります。最後にこれらの内容を発表会で報告し、卒業研究は終了します。
 このような卒業研究を行う目的は、「設定した研究目標を達成していく上で、さまざまな課題や問題点を見出し、それらを解決してより良い結果を生み出していくデザイン能力の育成」です。これは社会で活躍する技術者になるために身に付けておくべき重要な能力です。最初は、課題設定や実験検証を自分だけで行うのは難しいかもしれませんが、随時、指導教員がアドバイスを行い、最後には自分自身で研究計画を立てて進めていくことができるようになっているはずです。
prezentation
卒業研究発表会の様子

Department of Innovative Mechanical and Electronic Engineering